1p36のBACコンティグを用いた神経芽腫、肺癌と悪性黒色腫の癌抑制遺伝子の探索
Project/Area Number |
13218028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 美由紀 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (60205391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
別所 文雄 杏林大学, 医学部・附属病院, 教授 (40010285)
添田 榮一 理化学研究所, 基盤研究部, 副主任研究員 (00039330)
滝田 順子 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | 遺伝子 / ゲノム / バイオテクノロジー / マイクロアレイ / 神経芽腫 / KIF1B / DFF45 |
Research Abstract |
神経芽腫、肺癌と悪性黒色腫において1番染色体短腕(1p)のp35-36領域には、発生・進展に重要な役割を果たす遺伝子が座位すると推測される。この領域の大部分をカバーするBACコンティグを作成し、これを用いて神経芽腫25細胞株中1株(NB-1)に約480kbのホモ欠失領域を同定し、この領域より7個の既知の遺伝子(E4,KIF1B, SCYA5, PGD, Cortistain, DFF45,PEX14)、3つのEST、2つのマイクロサテライトマーカーを同定した。これらの遺伝子のうちキネシンfamilyであるKIF1B-β遺伝子のcDNAとexon-intron配列を決定し、少なくとも47exonを有することをみいだした。この遺伝子は一部の神経芽腫の新鮮腫瘍で発現の低下がみられた。またpolymerase chain reaction (PCR)-single strand conformation polymorphism(SSCP)による変異解析ではframe shift mutationはみられなかったが、3カ所でmissense mutationが、2カ所で遺伝子多型がみられた。またヘテロ接合体欠失(LOH)は16例中6例(38%)にみられた。これらのことより、KIF1B-β遺伝子は神経芽腫の候補癌抑制遺伝子の可能性は低いと考えられた。さらに家系のマッピングより、Charcot-Marie-Tooth disease 2A型(CMT2A)の原因遺伝子が1p36.2にあることが推測されたので、CMT2Aの患者検体を用いてPCR-SSCP法で変異を検討したところ、motorドメインにmissense mutationを検出した。この変異により、この遺伝子のin vitroでのATP活性の低下が認められた。またこの遺伝子のヘテロ欠失マウスは生後CMT2A同様の神経症状がみられ、この遺伝子がCMT2Aの原因遺伝子であることをみいだした。さらにKIF1B-α遺伝子を単離し、神経芽腫で検討している。DFF45はcaspase3がアポトーシスを誘導するのに必要な蛋白である。NB-l株でホモ欠失がみられたので、神経芽腫でreverse transcriptase(RT)-PCRによる発現の、PCR-SSCP法による変異の検討を行ったが、発現の減弱や変異はみられず、alternative splicingによると思われる多数のisoformがみられた。これらのisformは腫瘍のみにみられるものもあった。これらのことよりDFF45遺伝子は神経芽腫の癌抑制遺伝子の可能性は低いと思われた。肺癌と悪性黒色腫についても細胞株の検討を始めたところである。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)