細胞接着因子ギセリンの治療への応用と腫瘍マーカー化
Project/Area Number |
13218078
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
平 英一 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (60263240)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥8,400,000 (Direct Cost: ¥8,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥8,400,000 (Direct Cost: ¥8,400,000)
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Keywords | 細胞接着因子 / 免疫グロブリンスーパファミリー / 細胞内領域 / 神経突起 / 微絨毛 |
Research Abstract |
ギセリンは免疫グロブリンスーパファミリーの細胞接着因子である。ギセリンは我々がニワトリ神経系において発生期に発現する分子として見い出したが、我々はギセリンが癌組織においても発現が増強していることを見い出した。本研究においては1)細胞におけるギセリンの分布が微絨毛に豊富であることを明かとし、さらに微絨毛伸展に関与していることを明かとした。2)ギセリンには細胞内領域の異なる2種類のアイソフォームが存在するが、なかでも、細胞内領域の長いL-ギセリンが微絨毛の伸展作用を持つ事を明かとした。3)また、その細胞内領域の中でも、21〜39番目のアミノ酸領域がモエシンと結合し、微絨毛伸展作用を持つことを明かとした。一方、細胞内領域の短いS-ギセリンには微絨毛伸展活性は無く、モエシンとも結合しないことを明かとした。4)ギセリンの2つのアイソフォームの機能的差異を明かとするために各アイソフォームに対する特異的抗体を作成した。現在この抗体を用いてそれぞれのアイソフォームの機能を解析中である。5)また、各アイソフォームの機能を明かとするために各細胞内領域をベイトとした結合タンパク質のスクリーニングをイーストツーハイブリットシステムを用いて行った。現在までに数個のクローンを得ており、その機能を解析中である。6)人間ギセリン/CD146の細胞外領域に対する抗体を作成した。現在この抗体を用いて人間各種腫瘍組織における発現を検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)