Project/Area Number |
13218122
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
野瀬 清 昭和大学, 薬学部, 教授 (70012747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西谷 直之 昭和大学, 薬学部, 助手 (10286867)
江川 清 昭和大学, 薬学部, 講師 (00095879)
柴沼 質子 昭和大学, 薬学部, 助教授 (60245876)
國元 節子 微生物化学研究所, 制癌部, 部長 (10161655)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥4,900,000 (Direct Cost: ¥4,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥4,900,000 (Direct Cost: ¥4,900,000)
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Keywords | p16 / VEGF / 抗がん剤 / 血管新生 / レポーター / 低酸素 |
Research Abstract |
細胞老化に伴って発現が上昇するp16遺伝子は、サイクリン依存キナーゼ阻害因子をコードし、強制発現により細胞老化を引き起こす。また、血管増殖因子(VEGF)遺伝子の発現はがん細胞の転移・浸潤能と関連する。これらの遺伝子の転写制御領域を持つレポーターの発現を指標とした探索系を構築し、新規抗がん剤の探索を行った。p16遺伝子発現誘導物質としては、toyocamycin,cinerubin Bが同定され、いずれも既知物質ではあるが抗がん作用が報告されている薬物である。Toyocamycinによるp16遺伝子誘導に関わる転写制御領域は、ヒトp16遺伝子5'上流-111〜-54bpの領域にあり、この範囲のSp1結合配列が転写誘導に重要であることが明らかとなった。正常細胞の老化に伴うp16遺伝子誘導には、Est-1配列が関わることが報告されているが、toyocamycinによるこの遺伝子発現は正常の細胞老化とは異なるシグナルにより誘導されると考えられる。一方、VEGF遺伝子の転写制御領域で重要と考えられるハイポキシア応答エレメントを結合させたルシフェラーゼ遺伝子を構築し、CHO-K1細胞にネオマイシン耐性遺伝子と共に導入して、低酸素状態に応答する細胞株を分離した。この細胞で低酸素状態により上昇するルシフェラーゼ活性を抑制する物質の検索を行った。これまで約1200種類の生薬抽出物の活性を評価し、フラボノイド化合物に抑制活性が認められている。この物質は、レポーターの活性化を抑制するだけでなく、低酸素によるVEGF mRNAの誘導も抑制し、in vitroの血管内皮細胞の管腔形成を阻害した。血管新生阻害によりがん細胞の浸潤・転移を防止する薬物となることが期待される。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)