HPV-16型感染の関与が疑われる食道癌の発癌過程における横断的遺伝子解析
Project/Area Number |
13220018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
竹之下 誠一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (10167489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩原 弘一 東北大学, 医学部, 講師 (00240705)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | 食道癌 / ヒトパピローマウイルス(HPV) / 癌抑制遺伝子 / 癌関連遺伝子 / p53 / TGF-βシグナル伝達因子 |
Research Abstract |
食道癌の発癌機構は広範囲な研究が大規模に行われたにもかかわらず、ほとんど明らかにされていない。食道癌の病因としてのヒトパピローマウイルス(HPV)の関与を明確に示すためには、HPV感染、細胞内p53蛋白レベルあるいはp53と相補的な役割を果たしている他の癌抑制遺伝子などとの相互関連を疫学的に検討する必要がある。最近、中国において、同じ生活習慣を持つ同一地域内における、食道癌の高発生地域と低発生地域の住人からinformed consentを得て採取した検体を対象に、PCRとISHにより評価し、HPV-16感染と食道癌の発生についての検討が行われた。今回、HPV感染の食道癌発生に及ぼす影響を検討する目的で、これらの検体を用いて、geneticあるいはepigeneticな解析を行った。癌関連遺伝子のgeneticな解析として、現在までに206検体のうち50検体についてDNAを抽出し、p53のエクソン6,7,8,9,をSSCP法にて遺伝子異常の有無について検討したが、今のところ異常な移動度を示したバンドの発現は認めなかった。次に、食道癌との関連が示唆されている腫瘍関連遺伝子E-cadherin,H-cadherin,TGF-βシグナル伝達因子に関しても同時に解析した。現在までにSmad4のエクソン8,9,10,11をSSCP法にて遺伝子異常の有無について検討したが、今までに異常な移動度を示したバンドの発現は認めなかった。尚も引き続き検討中である。今後、これらの症例における癌関連遺伝子のかかわり、ウイルス発癌の解析などを通じ、ヒト発癌過程解明に貢献できると考えている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)