Research Abstract |
平成13年度の研究申請は9月末に採択通知が届いたので,早速研究を進める上で必要な備品(ワークステーション)の調達手続を開始した。また,研究で用いるGlobusツールキットを取り寄せ,国立天文台の既存のワークステーション(テスト用)でのGRID環境の構築を開始した。このテスト環境は,平成14年2月末に導入された研究用ワークステーションに移行させた。さらに,海外の動向の調査を開始し,天文学の分野では英国,オランダ等でGRIDを利用したデータ解析環境の構築を試みていること等が明らかになりつつある。また10月中旬に開催されたA05班の会合に参加し,GRIDを用いたアプリケーションを開発するという共通目的を持つ他の研究者(電子顕微鏡のリモート利用など)と情報交換をすることなどA05班の中で協調しながら研究を進めることが,本申請の研究目的を達成する上で極めて重要であるとの認識を得た。 さらに,A05班の松岡氏や九州大学基盤情報センターとの研究協力に基づいたGRID上における分散データベース構築のための設計を行った。同時に,国立天文台内におけるVirtual Observatory構築に向けた概念設計を終了し,平成14年度当初から詳細設計を開始する運びとなった。
|