トリパノソーマにおける化学療法剤開発の標的としてのトランスアミダーゼの解析
Project/Area Number |
13226073
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
永宗 喜三郎 大阪大学, 微生物病研究所, 文部科学教官助手 (90314418)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Keywords | トリパノソーマ / GPIアンカー / トランスアミダーゼ |
Research Abstract |
申請者らはGPIをタンパク質に結合させる酵素であるGPIトランスアミダーゼのコンポーネントの一つであるGPI8のトリパノソーマオルソログ、TbGPI8をクローニングした。そこで、トリパノソーマトランスアミダーゼの他のコンポーネントを同定するため、TbGPI8にエピトープタグをつけてトリパノソーマにトランスフェクトし、免疫沈降によりTbGPI8と共沈してくるタンパク質を解析したところ、70,40,35kDaの3種のタンパク質(P70,P40,P35)を同定することができた。これらのうちP40については、遺伝子をクローニングし、更にプロサイクリック型トリパノソーマにおいてノックアウトを行った。その結果、P40はTbGPI8と同様、トランスアミダーゼのコンポーネントとして機能していることが証明できた。 また、P40と同様P35遺伝子の全長もクローニングできた。更にTbGPI8との共沈実験では同定できなかったが、ヒトや酵母でトランスアミダーゼのコンポーネントとして知られているGAA1のトリパノソーマにおけるホモログをトリパノソーマゲノムデータベースより見出し、クローニングした。 今回新たに同定できたP40及びP35のアミノ酸配列は、哺乳動物や酵母のトランスアミダーゼの既知のコンポーネントと相同性が認められず、またデータベース上にも、トリパノソーマ科の生物にオルソログが見いだせた以外にホモログや有意にホモロジーを有するタンパク質が認められないことから、これらのタンパク質はトリパノソーマ科の生物のトランスアミダーゼに特異的なタンパク質であると考えられた。従って、トリパノソーマにおけるトランスアミダーゼの分子組成は哺乳動物や酵母のそれと全く異なっている可能性が示唆され、トリパノソーマのトランスアミダーゼは抗トリパノソーマ薬開発の非常に有効な標的になると考えられた。
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Research Products
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