カポジ内腫関連ヘルペスウイルス蛋白による免疫調節分子の抑制機構とその意義
Project/Area Number |
13226076
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
石戸 聡 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (10273781)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Keywords | 免疫抑制 / ウイルスゲノム / 主要組織適合抗原 / エンドサイトーシス |
Research Abstract |
K3によってendocytosisを受けたMHC class Iの細胞内移動を、confocal microscopyにて検討した。その結果、endocytosisされたMHC class Iはγ-adaptinと局在が一致し、さらにLAMP-2とも局在が一致した。このことより、endocytosisを受けたMHC class Iは、Trans-Golgi Network(TGN)に輸送され、さらにlysosomeへ運ばれ分解を受ける事が明かとなった。これらのMHC class Iの細胞内動態は、HIV nef遺伝子のCD4 endocytosis促進機能と類似している事より、nef遺伝子の例を参考に機能的アミノ酸配列モチーフを検討した。まず、K3におけるYXXΦモチーフを調べると、cytoplasmic tailと予測される部位にいくつかのモチーフが見い出された。このcytoplasmic tailを欠損させ機能を検討すると、193番目のアミノ酸まで機能を保持したまま欠損する事が可能であった。しかし、cytoplasmic tailを完全に欠損させると機能は完全に消失した。このことより、193番目までのcytoplasmic tail部位が機能に重要である事が明かとなった。この部位を類似遺伝子であるK5と比較すると、興味ある事に高い保存性を示していた。この部位の詳細な検討により、YAAV motif, NTRV motif, acidic cluster motifの重要性が明かとなった。これらの結果は2002年,The EMBO Journalに掲載予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)