ガレクチンファミリーを介した自然免疫系の活性化と感染応答の分子基盤
Project/Area Number |
13226084
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
中村 隆範 香川医科大学, 医学部, 教授 (70183887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東海林 博樹 香川医科大学, 医学部, 助手 (10263873)
西 望 香川医科大学, 医学部, 助手 (10145047)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Keywords | 自然免疫 / 動物レクチン / ガレクチン / アフリカツメガエル / 好中球 |
Research Abstract |
ガレクチンはβ-ガラクトシド構造を持った糖鎖を特異的に認識する動物レクチンで、哺乳動物で12種類の遺伝子(galectin-1〜12)が同定されている。我々は、ガレクチンファミリーの自然免疫系における機能を知る目的で、ヒトガレクチン分子種のすべての遺伝子を取得し、それぞれのリコンビナントタンパクを調製した。さらに、galectin-12以外のすべてのガレクチンを特異的に認識するポリクローナル抗体も調製した。また、ガレクチンの生物種を越えた機能解析のため、アフリカツメガエルよりガレクチンタンパク質を精製し、12種類の新規ツメガエルガレクチン遺伝子のcDNAクローニングにも成功した(Glycobiology、H.Shoji et al.印刷中及び投稿準備中)。その結果、ヒトとカエル間の構造、組織分布、遺伝子発現の比較などからガレクチンファミリーが皮膚、消化管、肺など、特に生体防御の最前線で特徴的な発現をしていることを見い出した。中でもgalectin-4と-8は、カエルと哺乳動物でその組織分布もよく相関している。また、ヒトgalectin-9による顆粒球の活性化を解析する中、galectin-8が特異的に好中球の活性化(接着性の亢進、スーパーオキサイド産生)を誘導することを見い出し、さらに好中球上のgalectin-8受容体候補分子を精製した。そしてgalectin-8の二つの糖認識ドメイン(CRD)のうち、N-末端側CRDは好中球のproMMP-9と、C-末端側はproMMP-9とintegrinαMと結合することが分った。また、galectin-8の変異体を作成して機能解析したところ、細胞接着とスーパーオキサイド産生にはgalectin-8のC末端CRDと好中球のintegrinαMの結合が重要であることが分った(投稿中)。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)