Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 明 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00093237)
中島 啓 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00201666)
古田 幹男 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (50181459)
小野 薫 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20204232)
上野 健爾 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40011655)
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Budget Amount *help |
¥12,220,000 (Direct Cost: ¥9,400,000、Indirect Cost: ¥2,820,000)
Fiscal Year 2001: ¥12,220,000 (Direct Cost: ¥9,400,000、Indirect Cost: ¥2,820,000)
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Research Abstract |
本年度は,変形理論(モジュライ空間の理論)とDブレーンの理論の関係,ガロア群作用,などが解明された. 変形理論については,すでに昨年までに,ラグランジュ部分多様体のモジュライの問題を,ホモトピー代数で研究することを始めていたが,この研究がより明確になってきた. とくに,ノビコフ環がミラーである多様体がその上の族をなす,円盤の座標関数であることが分かった. これによって,形式的べき級数であるフレアーホモロジーの境界作用素がより明確な意味が与えられた. これらのことについては,イタリアで行われた研究会,Geometry and Physics of Branesで4回連続講演の形で,発表したが,その記録として,Deformation theory, homotopical algebra and Mirror symmetryを執筆した. また,A無限大圏の構成を,完成させ,必要なホモロジー代数を準備した.5年前に執筆した論文で,ホモロジー代数は,符号と単位元の問題をのぞいてできあがづていたが,単位元については昨年の研究で理解され,また,符号のホモロジー代数部分は,本年の論文Mirror symmetry and Floer homology IIの執筆によって完成した. また,ノビコフ環の商体の形式的べき級数体上のガロア群が,A無限大圏に作用することを見いだした.このガロア群の作用は,ラグランジュ部分多様体の有理性と深く関わると思われる.
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