Project/Area Number |
13470287
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
森井 研 新潟大, 医学部附属病院, 助手 (20230089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 隆一 新潟大学, 脳研究所, 教授 (30018816)
山中 龍也 新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (20323991)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 悪性神経膠腫 / 浸潤領域 / 細胞周期 / 増殖能 / LSC / aneuploidy |
Research Abstract |
当施設で治療されたglioblastoma 10例(24領域)、anaplasti astrocytoma 2例(4領域)を対象とした。フォルマリン固定、paraffin包埋された手術摘出標本で、H.E.染色所見と対応させながら腫瘍の細胞密度の高い増殖中心と正常神経組織が介在し細胞密度の比較的低い浸潤領域のそれぞれから得られた組織切片をHedleyらの方法に従ってprotease処理し単離浮遊細胞としRNAse処理、PI染色の後slide glass上に塗沫した。 LSC(Laser scanning cytometer)を用いて3000〜10000個の細胞をscanした。細胞内DNA量から細胞周期各期の細胞の割合、aneuploid ce11の有無を検討した結果は以下の通りであった。 1)12例中7例(16領域)で比較的良好なhistogramが得られた(CV値は7〜9.8%)。そのうち6例にaneuploidyが検出できた。 2)細胞周期各期の細胞数の割合は腫瘍の増殖中心ではG_0G_1期細胞は0.782±0.056、S期は0.100±0.042、G_2期は0.073±O.027、M期は0.022±0.004であった。'一方浸潤領域ではそれぞれ0.736±0.058、0.138±0.039、0.065±0.024、0.023±0.014であった。統計学的有意差は見られなかったが浸潤領域でS期細胞の割合が高い傾向が見られた。 3)これまで組織学的検討のみでは困難であった浸潤領域腫瘍細胞の同定や細胞周期、増殖能の解析がLSCにより十分可能であることが分かった。しかも比較的簡便な操作で短時間内に多数の細胞の解析が可能であった。 今後さらに精度の高い標本を作成することでaneuploidyの検出感度を高め、さらに病理組織学的検討からG_0G_1期の細胞中の腫瘍細胞と正常細胞の鑑別、算定法を検討する予定である。
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