擬似位相整合光パラメトリック発振の高出力化と機能的制御の研究
Project/Area Number |
13650051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Applied physics, general
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 孝一郎 東北大, 電気通信研究所, 助手 (40302236)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
四方 潤一 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (50302237)
谷内 哲夫 東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (80260446)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 非線形光学 / 疑似位相整合 / 光パラメトリック発振 / 光波長変換 / 周期分極反転 |
Research Abstract |
擬似位相整合光パラメトリック発振(Quasi-Phase-Matched Optical Parametric Oscillation ; QPM-OPO)に関して、本年度はその機能的制御の研究を行った、QPM-OPOでは、周期的に分極反転した強誘電体結晶を非線形光学結晶として利用し、代表的なものとして周期分極反転ニオブ酸リチウム(Periodically-Poled Lithium Niobate ; PPLN)が挙げられる。QPM-OPOとは、このような結晶を用いることによって、励起光の周波数を、シグナル波、アイドラ波の周波数に分割する非線形光学効果である。このときの分割比は、分極反転周期結晶温度によって決定される、本研究では、PPLNの分極反転構造に周期的な180°位相シフトを導入すること(Periodically Phase Reversed PPLN ; PPR-PPLN)によって、QPM-OPOの発振波長の制御を行った。実際に素子を設計、作製し、QPM-OPOを構成してそのスペクトル構造を観測した結果、PPR-PPLNを用いたQPM-OPOでは、2つのシグナル波、アイドラ波のペアが同時に発振可能であり、2つのシグナル波(もしくはアイドラ波)の周波数間隔は、位相シフトの周期によって制御可能であることがわかり、その特性は理論的に予測したものとよく一致した。また、2つのシグナル波は時間的に一致して発振していることを確認した。このような光源は、差周波混合による中赤外〜遠赤外光の発生に適している。以上、本研究ではQPM-OPOの発振波長の機能的な制御方法を実現した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)