Microdissection法を用いたモノクロナール抗体作製による食道がんの発
Project/Area Number |
13670199
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | National Cancer Center Research Institute and Research Center for Innovative Oncology, National Cancer Center Hospital East |
Principal Investigator |
中西 幸浩 国立がんセンター (10260316)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 食道がん / microdissection / モノクローナル抗体 / 浸潤先進部 |
Research Abstract |
予備実験としてMicrodissection法を用いることによりどの程度効率的にモノクロナール抗体の作製ができるかをまず検討した。5mm角の食道がん凍結切片(厚さ5 micron)の腫瘍間質部分のみをlaser capture microdissection(LCM)法により採取し、組織片を回収するのに用いた合成樹脂性のmembrane30枚、20枚、10枚、2枚をそれぞれマウスの腹腔内に挿入し、3週間後に免疫染色にてtiter checkを行った。Membrane2枚を免疫したマウスでも免疫組織化学的に食道がん腫瘍間質に一致して陽性所見が見られる抗体が得られ、LCM法を用いることにより微量検体からでも抗体作製が可能であることがわかった。次に、食道がんの発生、進展に関わる重要分子の同定のための抗体作製を試みた。免疫源としてリンパ節転移が多数ある食道がんの浸潤先進部をLCM法で採取した凍結組織を用いた。上記と同様の方法で切り取った組織片の付着したmembrane5枚をマウスの腹腔内に挿入し免疫した。系統の違うマウス各2匹づつを用いた。Titerの高かったマウスから型の如くcell fusionを行い、2種のmonoclonal抗体を得た。1つのmonoclonal抗体は、非がん上皮ではcell-cell borderに染色され、浸潤先進部では腫瘍細胞の細胞質に発現の亢進を示していた。他の1つのmonoclonal抗体は、非がん上皮や大型胞巣を形成する腫瘍では基底膜様の染色性を示し、小型胞巣を形成する腫瘍では発現の低下を示していた。現在さらにそれらの抗体の特性の解析を進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)