Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
1、我々は、ZNF231/Bassoon cDNAの塩基配列から導きだしたアミノ酸配列を元に合成ペプチドを作成、ウサギに免疫し抗体を作成した。我々のC端18アミノ酸に対する抗体は、ラット大脳 粗ホモジェネートにておよそ420kDaの分子量の蛋白を認識し、免疫染色では、ラットの小脳顆粒層のglomerulusが濃く染色された。一般にglomerulusは、苔状線維のシナプス終末を中心とした構造であり、ZNF231/Bassoonがシナプスに豊富に存在していることの反映と考えられた。現在ZNF231/Bassoon蛋白のシナプス内の存在様式について免疫電顕にて検討を行うとともに、ホルマリン固定脳における染色性を改善するための条件検討を行っている。また、新たにN端17アミノ酸の合成ペプチドに対する抗体も作成し現在精製中である。2、また現在、ZNF231/BassoonのcDNAを用いて、yeast two hybrid systemによるスクリーニングを行っている。ZNF231/Bassoon cDNAのdouble zinc fingerドメインをもつZNF231-12cDNA(5`端〜1842nt)とglutamine rich regionをもつZNF231-07cDNA(6858〜8203nt)、ZNF231-04cDNA(1128〜1243nt)をpGBK T7ベクターに現在サブクローニングし、クロンテックMATCHMAKER human brain pretransformed library をスクリーニング中である。