幼児期後期〜児童期中期の「自己」発達からみるプロジェクト活動の意義と実践方法
Project/Area Number |
13710063
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育・社会系心理学
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
服部 敬子 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (70324275)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | プロジェクト活動 / 3歳児保育 / 探究 / 交流 / 表現活動 / 描画 / レッジョ・アプローチ / 「自己」発達 / 対刺激描画 / 5歳児保育 |
Research Abstract |
(1)保育園3歳児クラスにおける「牛ガエル捕まえ」実践の検討-5歳時期のプロジェクト活動との比較(岐阜大学教育学部研究報告:教育実践研究、2003) 昨年度、プロジェクト活動としての発展可能性について検討した5歳児クラスの「牛ガエル捕まえ」実践をふまえて、今年度は3歳児クラスで取り組まれた同じテーマの実践について比較検討を行った。保育者の意図的な介入や問題提起と偶然の出来事による場面の転回点とに留意して実践記録を分節化し、いかに経験(探究)し、いかに表現するのか、そのことがどのような交流(対話)を生み出すのかというプロセスに沿って分析した。その結果、3歳児クラスの子どもたちの場合、現実吟味による見通しをもって目的探究的にプロジェクト活動に取り組むことは難しいが、保育者が主導して、あるテーマのもとに継続的で必然的な過程を共通体験し、他の保育活動と有機的に結びつけるというプロジェクト的な取り組みによって、「みる」力や関連づける力が引き出され、発見と共感を媒介とする仲間づくりができていくことが示唆された。 (2)描画活動における3〜5歳児の交流(対話)についての発達的研究:(来年度学会発表予定) レッジョ・エミリアの保育学校におけるプロジェクト活動で重視される「探究-表現-交流(対話)」の構成要素のうち、表現-交流(対話)過程に着目し、年少クラスと年中クラスに在籍する3〜5歳児を対象として描画活動における交流(対話)の発達をみる実験を行った。その結果、人物描画の水準と描画活動を媒介とする交流の質との関連がみられた。3〜4歳ごろには自己中心的な発言やまね遊びが、4〜5歳ごろには、互いの絵を認め合う発言や「取り入れ」が多くなされるようになること、ペアの組み合わせや男女差による違いがあることなどが明らかにされた。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)