Project/Area Number |
13710234
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
考古学(含先史学)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
野崎 貴博 岡山大学, 文学部, 助手 (40284054)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 棺 / 石棺 / 木棺 / 土製の棺 / 古墳時代 |
Research Abstract |
古墳時代の研究において、埋葬施設の研究は主要な位置を占める研究領域である。それは埋葬施設が古墳において執り行われた儀礼行為を反映しているからであり、被葬者の杜会的な位置や他地域との交流などの社会関係を如実に示す資料だからである。 これまでの古墳時代の棺の研究は、石棺や木棺といった、棺を形作るそれぞれの素材ごとに研究が進められてきた。棺の研究は葬送儀礼や社会関係を解明する重要な資料でありながらも、それぞれを関連付ける体系的な研究が行われてきていないのが現状であるといえよう。そこで本研究ではこれらの棺を有機的に関連付けて分析することにより葬送儀礼のあり方や棺の地域性や葬法、被葬者の性格、工人集団の動向まで明らかにすることを目指した。 本研究ではまず中国地方、近畿地方を中心に各種の棺を集成し、これらの棺の構造や取り扱われ方の分析を行った。特に様々な型式の棺が用いられる中国地方の古式群集墳を分析の機軸とし、それぞれの棺の埋葬位置や副葬品組成を比較することにより、棺に表示された古墳時代の階層性や培域性についての考察を行った。また、西日本を中心に発掘調査中の各種埋葬施設を実見し、その構造について現地で状態を確認することができた。本研究において得られた研究成果の一部については論文「埴輪棺墓の群構成」(『環瀬戸内海の考古学』pp.221-238、2002年)として公表している。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)