都市マーケティングの日米英比較―観光レジャー産業からの研究
Project/Area Number |
13730076
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Commerce
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
村山 めい子 日本大学, 国際関係学部, 専任講師 (00333104)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 都市マーケティング / 都市再開発 / 観光 / レジャー / 都市観光 / 観光マーケティング / 英国元工業都市 / 都市の再活性 |
Research Abstract |
本研究は、経済・文化環境の異なる日本と米国そして英国における都市観光マーケティングの歴史と現状を調査比較し、21世紀の都市観光マーケティングのあり方を探ってきた。ここでは、観光地として確立した都市よりも、むしろ新しく観光資源の開発をおこない、観光関連産業の育成をしている地域を研究対象としてきた。 英国では、80年代後半に始まった元工業都市の再開発の成果が徐々にあらわれ、一都市の成功事例が、他の都市へと波及してきている。そして更なる観光資源及び、職・住環境といった総合的空間の再開発へと投資がなされてきている。日本では九州を中心とした元工業都市に焦点をあてた。製鉄所や炭鉱で栄えたまちが、40年近くの時間を経て、観光を中核とした再開発によって、総合的なレジャー施設を持った空間へと変貌し、成功している事例もある。その一方で、産業遺産を生かした観光産業の育成を始めたばかりの地域もある。米国のバルティモアは、米国以外の多くの都市にもその再開発の成功を広く知られた都市である。湾岸地域の再開発も進んでいるが、その一方で、アートを用いた住民による活動が、活発に推進されている。ハードの環境を整える一方で、それをいかに使っていくかということにも、焦点が当てられている。 3国の、歴史・文化・社会・経済的な背景は異なっているが、それぞれに、観光(ビジネス観光を含む)・レジャーを基盤とした産業の育成を推進するということでは共通している。また、それぞれに固有の問題も抱えている。今後、都市観光そして産業遺産という、まだ新しい概念がどのようにそれぞれの地域で解釈されて、受け入れられていくのかによって、都市マーケティングの発展は異なってくるであろう。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)