強相関電子系におけるスピン・トリプレット超伝導に関する理論的研究
Project/Area Number |
13740211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
黒木 和彦 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (10242091)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 超伝導 / スピン・トリプレット対 / 有機動体 / Sr_2RuO_4 / ハバード模型 / トンネル分光 / スピン・トリプレット / 有機導体 / 強相関電子系 |
Research Abstract |
擬一次元有機超伝導体(TMTSF)_2X(X=PF_6,ClO_4等)ではスピン・トリプレット・ペアリングが実現している可能性が実験的に指摘されている。我々は、フェルミ面の擬一次元性、スピンと電荷ゆらぎの共存、スピン揺らぎの異方性の3要素によってスピン・トリプレットf波超伝導が実現している可能性を提唱している。 今年度は、擬一次元ハバード模型に対して量子モンテカルロ法を適用することによって、f波超伝導が出現する可能性について調べた。その結果、スピン・トリプレットのなかではf波がp波よりも有利であること、及びf波とスピン・シングレットd波が微妙な競合関係にあることがわかった。これは我々のこれまでの提案を裏付ける結果である。 また、同じくスピン・トリプレット超伝導の可能性が指摘されているSr_2RuO_4を念頭におき、2次元ハバード模型のバンド・フィリング2/3近傍におけるスピン・トリプレット超伝導の可能性も量子モンテカルロ法により調べた。その結果、スピン・トリプレット対形成の引力が小さいながらも存在すること、ならびに、スピン・シングレットd波対形成の引力がかなり大きいことがわかった。 また、昨年以来、スピン・トリプレット超伝導の有無を判定する手法として、トンネル分光を提唱してきたが、今年度は磁場中のトンネル分光に議論を拡張し、より正確にペアリング対称性を決定できる方向を考案した。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)