EPMAを用いた岩石試料の微小領域バルク分析法の開発
Project/Area Number |
13740307
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Petrology/Mineralogy/Science of ore deposit
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
加藤 丈典 名古屋大学, 年代測定総合研究センター, 助手 (90293688)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | EPMA / バルク分析 / 酸化物 / シミュレーション / 質量吸収係数 / α-factor / 珪酸塩 |
Research Abstract |
EPMAを用いた岩石試料のバルク分析法のため,計算機シミュレーションを用いた補正法を開発し,特に吸収係数に関する問題について検討を行った. 未知試料の濃度をc,均質試料の補正係数及びX線強度をそれぞれF_0,I_0とし,不均質試料の補正係数とX線強度をそれぞれF, Iとする.ここで,I_0/I=aとおくと,I・a=I_0=F・cとなることから,aをモンテカルロ法によるシミュレーションで求めることにした.吸収を無視したところ原子番号の大きい元素ほどシミュレーションの結果が悪くなることから,表面励起のみでなく吸収のモデルの重要性が明らかになった. 吸収のモデルを作成するため,質量吸収係数の検討を行った.質量吸収係数には(1)Heinrich (1967,1988)のような曲線当てはめによるものと,(2)Henke (1993)のような実測に基づくものの2種類が存在する.均質試料を用いて検討を行ったところ,Heinrich (1988)の質量吸収係数では(1)Mg-Fe系で鉄の濃度が多めになること,(2)トータルが大きくなる(いわゆるハイ・トータル問題)があることなどの問題が確認された.Heinrich (1988)の質量吸収係数をHenke (1993)のデーターベースから求めた質量吸収係数と比較したところ,Heinrich (1988)では吸収端飛躍係数が多めに見積もられていることが明らかになった. 現有装置では実質的にBence & Albee (1968)の補正法を用いる必要があるため,Henke (1993)の質量吸収係数を用いてPAP法(Pouchou & Pichoir, 1987)からα-factorを求めた.このα-factorは公開する予定である.
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)