DNAテンプレートを用いた超分子ナノアーキテクチャの創製
Project/Area Number |
13740406
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
機能・物性・材料
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
中村 史夫 理研, 研究員 (30312250)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | DNA / ハイブリダイゼーション / 自己組織化単分子膜 / 表面プラズモン / 一塩基多型検出 |
Research Abstract |
近年、DNAチップに代表されるように、DNAの塩基配列にコードされている遺伝情報の固体基板上での簡便かつ迅速な読みとりが盛んに行なわれているが、20塩基対程度のオリゴマーにおいてさえ1塩基多型の効率的な検出(1塩基ミスマッチ検出)は未だ容易ではない。本研究ではチオール化したDNAを用いて自己組織化単分子膜を作製し、表面プラズモン共鳴法(SPR)によりその単分子膜上でのハイブリダイゼーション及びDNA配列中の1塩基ミスマッチの検出を試みた。 プローブDNAとして、5'末端をチオール化した一本鎖DNAの一部をハイブリダイゼーションで二重鎖を形成させ用いた。DNA単分子膜作製時のプローブDNAの濃度は2.7μM、溶媒は塩化マグネシウム六水和物(MgCl_2、6H_2O)の20mM水溶液を用いた。SPRによるプローブDNAの吸着挙動から、塩化マグネシウム六水和物水溶液を用いた場合、プローブDNAは安定な単分子膜を形成が確認された。Mgイオンの存在しないTEバッファーを用いた場合には安定な単分子膜が形成しないことから、安定なプローブDNA単分子膜の形成にはMg原子が関与していることが強く示唆された。プローブDNA単分子膜へのターゲットDNAの吸着挙動から、完全相補的なオリゴDNAに比べ、1塩基ミスマッチを持つオリゴDNAでは吸着量の減少が確認された。この結果から完全相補的なオリゴDNAはプローブDNAとハイブリダイゼーションしていることが示され、さらに、このDNA単分子膜は1塩基ミスマッチを効率良く検出することが可能であることが示された。
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Report
(1 results)
Research Products
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