Project/Area Number |
13750019
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied materials science/Crystal engineering
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
加藤 徳剛 早稲田大, 理工学部, 助手 (90329110)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | メロシアニン色素 / J会合体 / サーモクロミズム / 構造相転移 / 水面上単分子膜 / ラングミュア・ブロジェット膜 / 赤外反射吸収スペクトル / X線構造解析 |
Research Abstract |
本研究の目的は、水面上に浮かぶ有機色素J会合体の2次元構造相転移の機構解明と、その現象を利用したデバイスの開発とである。これに対応して実施した研究を、下記の3項目にまとめた。 実施項目1.赤外反射吸収スペクトルによるその場観察 有機色素の2次元微結晶であるJ会合体は、水面上で色の変化を伴う相転移(サーモクロミズム)を発現する。そこで、水面上のJ会合体の赤外反射吸収スペクトルをその場観察した。水の温度を変えると、可視光吸収帯の変化に対応して、赤外吸収帯にも変化がおきることを見出した。低温相における1177cm^<-1>と1126cm^<-1>の吸収帯が高温相になるとそれぞれ1188cm^<-1>と1146cm^<-1>とに変化をした。今後この吸収帯の帰属を行い、相転移との関係を解明する。 実施項目2.2次元面内X線回折法による相転移に伴う構造変化の確認 J会合体の相転移は水面上での現象であるが、低温相と高温相状態のJ会合体をそれぞれ固体基板上に累積して、X線回折実験を行った。その結果、両相で異なる面間隔を有することを明らかにした。また、より直接的に構造相転移であることを確かめるため、放射光を用いた水面上のJ会合体の面内X線回折を試みた。今のところ室温での回折しか観測していないが、良好に回折ピークが得られた。今後、水面上でのその場観察を行う。 実施項目3.J会合体の高分子へのドープとそのスピンコート膜 水面上の現象であるサーモクロミズムを応用に適した形態にするため、高分子へのドープを試みた。水面上に近い環境を高分子内に実現するため、水/アルコール溶液にJ会合体を分散させ、それをアガロースでゲル化させた。今後サーモクロミズムを発現するよう条件出しを行う。
|