Project/Area Number |
13750313
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
電子デバイス・機器工学
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
和田 光司 青山学院大学, 理工学部, 助手 (60316891)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | マイクロ波フィルタ / プレーナ形線路 / 通過帯域特性 / 高調波共振応答 |
Research Abstract |
両端開放型共振器、両端接地型共振器、一端接地型共振器にタップ結合法を適用することにより共振器の基本特性改善について理論的および実験的に検討を行い、さらに帯域通過フィルタへの適用について検討を行った。タップ結合法を適用することで、基本共振周波数の低域側、高域側、両側に減衰極を配置することが可能となりそのタップ結合位置の移動によりその極の位置を制御することが可能となる。しかしながらこのタップ結合法を適用した共振器による減衰極の実現に制限があり、たとえば両端開放型共振器では基本共振周波数の両側に減衰極が実現可能であったが両端接地型共振器、一端接地型共振器については高域側へのみの実現であった。そこで素子装荷タップ結合を新しく提案し両端接地型共振器、一端接地型共振器に適用することにより従来までは実現困難であった両端開放型共振器と同じように基本共振周波数の両側に減衰極の実現が可能となった。またこの共振器を用いた基本となる2段帯域通過フィルタの設計法の確立を行い、さらに3段、4段に多段化した。 一般に、帯域通過フィルタの通過帯域特性改善と高調波共振応答改善についての両立は困難とされてきたが本手法を用いることで、その両立が可能となることを理論的にまた実験的に確認した。また、提案した帯域通過フィルタを用いたアンテナ共振器を提案、設計法の確立、試作を行いタップ結合法を適用した帯域通過フィルタのマイクロ波応用について検討を行うことで実用レベルでの本手法の有効性が明らかになった。今後の課題としては、本手法を適用した各種マイクロ波伝送線路を適用した帯域通過フィルタ、アンテナ共用器の実現、帯域阻止フィルタおよびミリ波フィルタ、周波数可変フィルタなどへの応用があげられる。
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