標準伝搬モデル導出のための超分解能時空間チャネルサウンダの製作
Project/Area Number |
13750332
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報通信工学
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
阪口 啓 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (80323799)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 時空間チャネルサウンダ / 超分解能アルゴリズム / 標準伝搬モデル / ハードウェア実装 / 多次元同時推定 / スマートキャリブレーション / 電波可視化 / 統計処理プラットフォーム / 次世代移動通信システム / 時空間信号処理 / 時空間チャネル特性 / キャリブレーション / COST273 |
Research Abstract |
この研究では空間特性を含んだ電波伝搬特性を測定するための超分解能時空間チャネルサウンダを製作すること、また測定手順およびデータ処理の方法を確立することを目的としていた。平成13年度にそれまでに製作されていたハードウェアを拡張し、平成14年度に特性評価を行い論文にまとめた。それらを要約すると、従来の測定法とは異なり到来波の到来方位角・仰角・遅延時間などを同時に推定することによって測定分解能が向上することが分かった。本研究では更に放射方位角・仰角の同時推定も含めた多入力多出力チャネルサウンダを考案し論文にまとめた。この多入力多出力チャネルサウンダを用いることによってマルチパス波をほぼ素波レベルまで分解できることが分かった。提案方式のチャネルサウンダは今後の電波伝搬特性解析に大きく貢献することが期待されている。また新たに受信機ポート間の特性差を補償するスマートキャリブレーションシステムを提案し、従来法と比べて10倍以上の特性改善が得られることが分かった。更に多入力多出力システムへの拡張としてトータルキャリブレーション法を提案し、良好な特性が得られることを報告している。この結果に関しては論文にまとめるとともに特許出願を行った。測定方法およびデータ処理の確立に関しては、実測データを総合的に管理し可視化および統計処理を行うプラットフォームを製作し学会に発表した。現在このソフトウェアは本研究機関以外でも解析ツールとして広く用いられている。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)