Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
平成14年度における研究成果は,主に,次に述べる3点について得られた. 1.領域分割精度向上のための雑音にロバストなエッジ抽出用フィルタの検討 2.インタラクティブ操作による条件指定と領域判定規則に基づくオブジェクトの抽出 3.チューブに基づく動画像中のオブジェクト表現の記述と操作 1.について 領域分割が適切に行われるためには,雑音の影響を抑えたエッジ検出手法が求められる.そこで,雑音にロバストなフィルタの設計が可能な一般化荷重メジアン(GWM)フィルタを,画像処理に適したフィルタとして設計する方法を検討した.そのためには,画像の非定常性に合わせてフィルタ処理を適応させる必要がある.そこで,画像の局所的な性質に応じて信号のオフセットを切り替えながらGWMフィルタ処理を行う方法,ならびに,画像を局所的な周波数成分値の違いに応じて最適なGWMフィルタを設計する方法を提案し,領域分割精度向上につながる成果を得た. 2.について 画像の中で,とりわけ撮影される頻度が高い上半身の人物が写された画像から,ユーザの簡単な指示により人物の領域といった,意味的にひとかたまりの領域であるオブジェクトを取り出す手法を検討した.具体的には,領域分割された各領域の中で,顔の領域と思われるセグメントを指定することで,人物の頭から肩等の領域を統合していき,最終的に人物のみを取り出す手法である. 3.について 実際の動画像から,時空間的に領域分割されたチューブを用いて,動画像をコンパクトに記述する方法,並びに,記述法を用いて新しく動画像を生成する手法を提案した.本手法により,オブジェクト輪郭,テクスチャ,および,オブジェクトの回転,拡大、縮小,平行移動といった動きに関する情報から,動画像の記述と生成が可能となった.これにより,これからのコンテンツ製作に有用な成果を得た.
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