Project/Area Number |
13750540
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
荒木 慶一 京都大学, 工学研究科, 助手 (50324653)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | システム同定 / 損傷推定 / 不確定性 / ピエゾ固体 / 境界要素法 / 構造物 / モンテカルロシミュレーション |
Research Abstract |
本研究で以下の成果を得た. (1)実構造物では損傷している可能性のある要素の数よりが観測値の数よりも多い場合が多い。このような場合、最小二乗に基づくパラメタ推定手法を直接適用すると解が唯一に定まらない。この問題点を克服するため、組み合わせ最適化と非線形最適化の混合問題を解くことにより損傷個所を表すパラメタを適切に選択する手法を提案した。本手法は欲張り法に基づく近似解法である。本手法の有効性を数値実験により例証した。 (2)応答の損傷パラメタに関する感度を基礎として、損傷パラメタをグルーピングする手法を提案した.本手法により与えられた条件下でどの程度詳細なレベルまで損傷を推定できるかを理論的に調べることができる.兵庫県南部地震で実際に被害を受けた骨組構造物を対象に本手法を適用し、その妥当性を例証した.また、本研究で提案した感度を用いた評価指標は、最適な載荷方法や観測位置を選ぶ際の指標として有効である。 (3)異方弾性体とピエゾ固体を解析するための境界要素法を展開した。また、並列計算機を用いて、本境界要素法によりピエゾ固体で構成される板の固有値解析を行った。本手法を用いればピエゾ素子で構成されたセンサーを含む構造物系を効率よく解析できる。これによりモンテ・カルロシミュレーションなどを用いた不確定性の評価を効率的に行うことができる。
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