哺乳動物生殖組織の成熟過程におけるAUF1の機能解析
Project/Area Number |
13760235
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied molecular and cellular biology
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
荒尾 行知 自治医科大学, 医学部, 助手 (80316512)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | エストロゲン / mRNA分解制御 / AUF1 / ラット / 子宮組織 / 翻訳制御 |
Research Abstract |
エストロゲン(E2)は高等動物の生殖細胞の分化・増殖を厳格に制御する。E2依存的な標的mRNAの安定化/不安定化制御は重要な制御段階の一つであるが、その制御の分子機構は不明な点が多い。mRNA分解制御に関与するRNA結合タンパクの一つであるAUF1のラット子宮組織での発現量は、E2依存的に増加することをこれまでに報告してきた。そこで本研究ではラット子宮組織におけるE2依存的なmRNA安定化/不安定化制御を明らかにする目的でAUF1の標的mRNAを検索し、それらのE2依存的な発現制御を検討した。AUF1の結合するmRNAをラット子宮組織において検索した結果、二つの候補mRNAが取得された。それらの3'UTRにはmRNA不安定化配列として知られるAUUUAモチーフ(ARE)が共通して見出され、AREに特異的にAUF1が結合することを確認した。さらに、それらのラット子宮組織でのE2依存的な発現制御について検討したところ、E2投与に伴って発現量が減少することが明らかになった。また、E2依存的な発現量の減少は翻訳阻害剤によって抑制され、逆に発現量が増加したことから、AUF1結合mRNAのE2依存的な発現量の減少はE2によって誘導される因子(AUF1を含む)を介したmRNA不安定化制御によると結論した。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)