Project/Area Number |
13770035
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental physiology (including Physical medicine and Nutritional physiology)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
金 昌宣 早稲田大, 人間科学部, 助手 (30329073)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | SHRSP / WKY / 骨密度 / 骨代謝 / サイトカイン / acidosis / 水泳 |
Research Abstract |
本研究では、運動性骨量減少機構を解明することを目的とし、脳卒中自然発症ラット(SHRSP)及び対照ラット(WKY)に長期間の運動を負荷させ、骨密度や骨代謝マーカーの推移、骨吸収性サイトカインの産生、腎近位尿細管でのNa/Pi輸送担体遺伝子の発現、PHEX遺伝子の変異および代謝性acidosisの関与などを検討する。8週齢のSHRSPおよびWKYラット計72匹を、それぞれベースコントロール群(SHRSP-BC群;n=6、WKY-BC群;n=6)、4週間コントロール(C)および水泳(S)、acidosis(A)群(SHRSP-4C群;n=6、SHRSP-4S群;n=6、WKY-4C群;n=6、WKY-4S群;n=6、WKY-4A群;n=6、)、12週間コントロール(C)および水泳(S)、acidosis(A)群(SHRSP-12C群;n=6、SHRSP-12S群;n=6、WKY-12C群;n=6、WKY-12S群;n=6、WKY-12A群;n=6、)の計12群に分けた。現在、精力的に分析を行っているところで、今までの結果を以下に示す。大腿骨密度(mean±SD、g/cm^2)はWKY-BC群の0.162±0.O11に対しWKY-4C群は0.192±0.006、WKY-4S群は0.189±0.015、WKY-4A群は0.184±0.009であり、成長に伴う骨量増加がみられた(P<0.001)。WKY-4C群に対してWKY-4S群とWKY-4A群の減少傾向が見られた。また、大腿骨の骨長、骨重量、脛骨の骨密度、骨長、骨重量においても同様の結果を示した。第4腰椎骨においてはいずれの群においても結い差は認めなく、骨局在による成長・運動などの影響の相違性が推測された。飼料の同量摂食を行ったが、体重及び腹部脂肪量においてはWKY-4C群に対してWKY-4S群の有意な減少が認められ、運動負荷による、著明な体脂肪量の減少が認められた。その他の下肢筋(plantalius、Gastrocnemius、Soleus)、副腎、肝臓、脾臓、心臓の重量においては群間の差は認められなかった。さらに血中Caおよび24時間尿中Ca排出量における群間の差は認められなかった。4WのSHRSPにおいても同様の結果を示した。現在、それぞれ12週間群の基本的分析を行っている。以上より、SHRSP及び対照ラット(WKY)において長期間の運動負荷は骨成長を抑制し、低骨密度を引き起こす可能性が推察された。それには骨吸攻性サイトカインや腎近位尿細管でのNa/pi輸送担体による調節が想定されるが、今後の結果を期待したい。
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