抗原特異的B細胞のクローン増大調節の分子メカニズムの解析
Project/Area Number |
13770162
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
桑原 一彦 (梃原 一彦) 熊本大学, 医学部, 講師 (10263469)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 胚中心 / DNAプライマーゼ / CD40 / 免疫応答 / B細胞特異的遺伝子欠損マウス / 親和性の成熟 / 遺伝子欠損マウス / MCM3 |
Research Abstract |
GANPはDNAプライマーゼドメインとMCM3結合ドメインを有し、細胞内ではGANP/MCM3複合体が核-細胞質間をシャトリングして存在すると考えられている。遺伝子導入実験では、GANPは細胞周期を正に制御し、この制御はDNAプライマーゼ活性の調節に必要な502番目のセリンのリン酸化に依存することを見出した(論文投稿中)。胚中心における502番目のセリンのリン酸化にはCD40からのシグナルが重要であることが示唆され、抗原特異的B細胞クローンが胚中心で活発な細胞分裂をくり返す際に、GANPは従来から知られているα-プライマーゼと協調して働くことが予想された。胚中心で発現が上昇するDNAプライマーゼGANPの免疫系、特にB細胞での機能を明らかにする目的で、B細胞特異的GANP欠損マウスを作製し、解析を行った。このマウスは外観上、SPF状況下では大きな変化は認めず、細胞表面マーカーによるB細胞分化の解析、T細胞依存性及び非依存性抗原免疫後の抗原特異的抗体産生能にもコントロールマウスと比べて著明な差を認めなかった。しかし、T細胞依存性抗原を免疫したところ、胚中心形成に著しい遅延を認めた。またNitrophenyl-chicken γ globulin (NP-CG)免疫後7日、14日、20日のFACS解析において、NP結合胚中心B細胞の数は激減していた。このことはGANPの胚中心における発現が免疫応答において重要な役割を果たしていることを示している(論文投稿準備中)。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)