Project/Area Number |
13770268
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
野田 昌夫 (野田 昌男) 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (70326221)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | E-cadherin / catenin / APC / COX-2 / K-sam / c-met / c-erb B2 / c-myc |
Research Abstract |
我々は各種の消化器癌細胞株を用いて、細胞接着分子の発現を分子生物学的に検討した結果、高率にE-cadherin/catenin複合体、APC/catenin複合体の発現及び機能に異常があることを報告してきた。またtrefoil factorが作用を発現するのに際して完全なE-cadherin/catenin複合体が必要であること、さらにcyclooxygenase-2(COX-2)inhibitorが消化器癌の増殖抑制に際し、E-cadherinの発現をも制御することを明らかとしてきた。細胞増殖そのものとE-cadherin発現との関係を調べるため、EGF、b-FGF、HGFといった増殖因子を用いて細胞増殖能を変化させ、E-cadherin、各種cateninの発現を評価したが、両者の間に明らかな関連は見い出せなかった。従って、COX-2inhibitorによるE-cadherinの発現の制御は、増殖抑制とは独立した直接的な作用であると考えられる。 また進行胃癌の外科的切除症例を用いた研究では、COX-2発現と胃癌の粘液形質、増殖能との関係について検討した結果、胃癌におけるCOX-2の発現は、浸潤部において増強しており、増殖能との強い関係が示された。またこれらのindexは胃型、腸型、分類不能型の順に上昇しており、胃癌の進展過程における粘液形質の変化とも深く関わっている可能性が示唆された。近年COX-2inhibitorは大腸癌発生過程の早期の段階での関与が指摘されてきたが、我々の知見からは消化器癌進展過程の後期の段階においても重要な制御因子の一つであると考えられる。 さらに我々は便PCR法により、便潜血反応ではスクリーニング困難な胃癌をターゲットにし、K-sam、c-met及びc-erb B2の遺伝子増幅の検出を試みてきた。現在まで約20例の胃癌症例で便中癌遺伝子の検出を試みてきたが、数例でいくつかの癌遺伝子の検出が可能であった。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)