肝細胞の長期培養系の確立:特にレチノイン酸、ステロイドホルモン代謝の役割について
Project/Area Number |
13770272
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
冨田 謙吾 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50317129)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 肝細胞 / 肝再生 / CRAD2 / レチノイン酸 / レチノール脱水素酵素 |
Research Abstract |
我々は、マウスCRAD2(cis-retinol/androgen dehydrogenase type2)蛋白質に特異的な部位のオリゴペプタイドを合成し、ウサギに免疫することにより、マウスCRAD2のポリクローナル抗体を作成した。そして、ウエスタンブロット法および、免疫組織染色により、発生過程の経時的なマウス肝臓組織におけるCRAD2の局在及び、その発現量の推移を明らかとした。Real-time PCR法を用いて、他のレチノール脱水素酵素・レチナール脱水素酵素の発現量の推移も検討した。CRAD2も含めたレチノール脱水素酵素群の発現は肝臓分化とともに増強していた。我々は、昨年、コラーゲンサンドイッチ法を用い、マウス初代培養肝細胞の分化・脱分化の調節に成功していたため、この系を用いCRAD2も含めたレチノール脱水素酵素群およびレチナール脱水素酵素群の発現動態を検討した。レチノール脱水素酵素群の発現は肝細胞分化とともに増強しており、最終産物であるレチノイン酸の動態調節を介し、肝細胞分化を制御する可能性が示唆された(Tomita et al.JPn.J.Alcohol&Drug Dependence2003)。そこで我々は現在HPLCを用いin vivo, in vitroの肝細胞分化における、all-trans,9-cisレチノイン酸の微量測定を施行中である。更に再生期の肝臓・発生段階の肝臓の各ステージ及び、in vitroでの、分化状態・脱分化状態の肝細胞よりそれぞれ核抽出物を精製し、DNaseI footprinting assayを施行し比較検討をおこなうことにより、肝細胞分化に関わる転写因子の同定をも試みている。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)