Project/Area Number |
13770372
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
斎藤 大樹 (斉藤 大樹) 関西医大, 医学部, 助手 (80333201)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 超音波 / 組織ドプラ法 / 開胸成犬 / 左室収縮能 / 壁運動速度 / peak +dP / dt / 左室拡張末期容量 |
Research Abstract |
GE-Vingmed社製超音波診断装置System FiVeを用い、組織ドプラ法により心尖部左室長軸断層面における左室中隔心基部の左室心筋速度波形を得た。等容収縮期に認められるstretch方向である陰性成分の速度波(IVCb)と駆出早期に認められる最大壁運動速度(Sa)に関し実験的検討をおこなった。麻酔下開胸雑種成犬8頭において、下大静脈閉塞法による前負荷軽減操作を行い、左室心筋速度波形を計測した。同時に頚動脈より挿入したカテ先マノメータ付カテーテルより得られた左室圧からpeak +dP/dtを求め、さらに、うち3頭においては心尖部より挿入したコンダクタンスカテーテルを用い左室容量の変化を計測し、シグマ5システムにより解析した。 結果 1)前負荷軽減にてSaは縮小し、また、左室拡張末期容量(EDV)、peak +dP/dtの変化と良好な関係をもった(EDV;-0.68<r<-0.95,peak+dP/dt;-0.65<r<-0.94)。 2)前負荷軽減にてIVCbは縮小し、また、EDV、peak +dP/dt、Saの変化と良好な関係をもった(EDV;-0.65<r<-0.90,peak+dP/dt;-0.61<r<-0.91,Sa;-0.62<r<-0.89)。 結語 1)心尖部アプローチから得られる左室長軸方向のSaはglobalな左室収縮機能の指標となりうる。 2)等容収縮期の心筋のstretch(IVCb)は、EDVの減少に伴い縮小することより等容収縮期における左室球状化に関与している可能性が示された。またIVCbはその後引き続き現れる駆出早期の最大壁運動速度及びglobalな左室収縮機能に影響を与える。
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