Project/Area Number |
13770376
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
勝田 洋輔 久留米大学, 循環器病研究所, 講師 (70330818)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 葉酸 / ホモシステイン / 再狭窄 |
Research Abstract |
目的:冠動脈内ステント後の患者に葉酸を長期投与(6ヶ月)することで、冠動脈内皮機能を改善するか否か、冠動脈新生内膜の増殖(ステント内)および新規冠動脈病変(対照血管)を抑制するか否かについて検討した。 対照:二重盲検プラセボコントロール研究とし、左冠動脈前下行枝または回旋枝のいずれかに有意狭窄があり、経皮的冠動脈内ステント留置術を施行する患者を対象とした(各群n=6)。心筋梗塞患者、心不全患者、左室肥大患者、高度腎不全患者は除外した。 方法および結果:1)ステント留置部血管径:冠動脈内ステント留置部位において、冠動脈造影で血管径の評価(最小血管径、対照血管径)を行った。葉酸群の慢性期最小血管径が大きい傾向を示したものの、両群間に有意差はなかった(p=0.08)。 2)対照血管(ステント非留置血管)の血管反応測定:冠動脈造影とドップラーフローワイヤーを併用し対照血管の冠血流量を測定した。内皮依存性血管拡張反応(アセチルコリン)、内皮非依存性血管拡張反応(硝酸イソソルビド)、最大血管拡張能(パパベリン)を検討した。葉酸群の慢性期内皮依存性拡張反応は改善傾向であった(p=0.14)が有意差はなかった。内皮非依存性血管拡張反応、最大血管拡張能は両群間で有意差はなかった。 3)各種指標の血中濃度:対象患者における、血中の総ホモシステイン、葉酸、Vit B5、Vit B12、酸化ストレスの指標(MDA modified LDL,尿中OH dG),NO代謝産物(尿中Nox、テトラヒドロビオプテリン)、ADMA、喫煙の指標(コチニン)を測定したが葉酸投与による有意差はなかった。 考察:葉酸投与によりステント内再狭窄の予防、対照血管における内皮依存性血管拡張反応の改善、酸化ストレスの改善が予測されたが有意差はなかった。葉酸投与量および症例数が問題であった可能性が残された。
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