急性前骨髄球性白血病におけるレチノイドのアポトーシス誘導機序の研究
Project/Area Number |
13770381
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 篤 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (20292336)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 急性前骨髄球性白血病 / 分化誘導 / アポトーシス / レチノイド / 微少残存病変 / Real-time PCR |
Research Abstract |
(1)APL細胞株UF-1に対する分化誘導の研究 Am80(RARアゴニスト)及びHX600(RXRアゴニスト)の合成レチノイドを用いて、各々単独または双方でUF-1細胞を刺激し、形態、CD11bの発現、及びNitroblue tetrazolium(NBT)還元能を計ることで分化の程度を評価した。結果、単独刺激では、HX600は分化を誘導せずAm80は軽度の分化誘導するのみであった。対照的に双方を併用するとHX600がAm80の分化誘導作用を増強した。この結果は、All-trans retinoic acidや9-cis retinoic acid刺激によるUF-1分化誘導の研究から得られた仮説、すなわち、UF-1のRARa特異的レチノイドに対する感受性がRXR活性化により増強されることを、支持するものであった。 (2)Real-time PCR法によるPML-RARaキメラ遺伝子の定量的な解析の研究 キメラ遺伝子を導入したプラスミドの希釈実験の結果、キメラ遺伝子はLong formで10コピーまで、Short formで100コピーまで定量可能であった。APL細胞株レベル(Long formとしてNB4細胞、Short formとしてUF-1細胞をHL-60で希釈)では、Long formで10^<-3>レベル、Short formで10^<-4>レベルが検出感度限界であった。さらに、小児27例の初発APL細胞のキメラ遺伝子の発現レベルを検討したところ、GAPDH 10^5コピー数あたりのキメラ遺伝子コピー数は、Long formで26.0±21.8、Short formで204.1±222.1であった。これらの患児の内、臨床経過の明らかな16例について、初発時のキメラ遺伝子発現量と臨床所見や症状との関連について検討した結果、明らかな関連を有する所見、症状は認められなかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)