バリアー破壊皮膚を利用した経表皮的ワクチン法に対する紫外線の影響
Project/Area Number |
13770439
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
|
Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
伊藤 泰介 浜松医大, 医学部附属病院, 助手 (90293638)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | バリア破壊皮膚 / 紫外線B / 経表皮的ワクチン法 / TRP-2ペプチド / CTL |
Research Abstract |
1)C57BL/6マウスにおいて,「経表皮的ワクチン群」,「経表皮的ワクチン+UVB照射群」,「UVB照射群」,「コントロール群」に対してB16メラノーマを移植し,腫瘍の成長をみた。「コントロール群」が130_±40mm^2であった。耳介にニチバンテープで7回ストリッピング後TRP-2ペプチドを塗布したその2週間後に再び同様の処置を剃毛処置された腹部の皮膚に施行した5日間後,B16メラノーマを側腹部皮内に移植した「経表皮的ワクチン群」は,75_±40mm^2でコントロール群に比べて抑制された。一方「経表皮的ワクチン+紫外線照射群」は,「経表皮的ワクチン群」におけるテープストリッピング処置前に2日間にわたりUVB200mJ/cm2/day照射したところ255_±54mm^2であり他の群に比べて有意に成長した。紫外線処置群は同量のUVB照射のみを行い140mm^2であった。 2)各群の生存率について観察した。腫瘍移植25日目の成長について、無処置群は33%であるのに対して非紫外線照射群は0%であった。ワクチン群は22%であった。 3)CTLの機能をみるために,それぞれの群におけるCTL活性をIFN-_γで観察した。CTLに対する活性の特異性を見るためにコントロールとしてOVAを使用しIL-2で刺激したところ経表皮的ワクチン群で活性があがり、一方、紫外線群では抑制されていた。しかし経表皮的ワクチン+紫外線照射群では紫外線照射と大きな差は認めなかった。 4)CD4ノックアウトマウスにおける各実験群での腫瘍の成長を観察し、CD8の影響を観察した。CD4ノックアウトマウスにおける腫瘍の成長は非ノックアウトマウスに比べてその成長速度は4倍程度早かった。またその大きさの結果は非処置群比べてUVB照射群は有意に大きく、一方でワクチン群は有意に抑制されていた。また経表皮的ワクチン+紫外線照射群はその中間の値をとった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)