Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
材料と.方法:1.色素性乾皮症A群(XPA)患者皮膚および健常人皮膚より培養メラノサイトを樹立し、UVBを0,5,10,20,30,50mJ/cm2,UVAを0,10,20,30J/cm2照射し、24、48時間後にapoptosisの形成率をCell Death Detection ELISA kitを用いて定量測定した。2.フェオメラニン含有マウス(yellow/C57BL6)を、C57blackのXPAノックアウトマウスとバッククロスにより作製した。結果:1。24時間後、48時間後にCell Death Detection ELISA kitを用いて定量測定をおこなったが、24時間後では両者に差は認めず、48時間後において健常人メラノサイトでは、ほとんどapoptosisを誘導し得なかったが、XPAのメラノサイトではUVB5mJ/cm2照射にてapoptosisが確認された。一方、UVA照射では、両メラノサイトにおいて細胞増殖、細胞死共に明らかな差異は認められなかった。考察:ヒトメラノサイトは、bcl2を高発現しているため、UVBにてapoptosisをきたしにくい。しかし、ヒトXPAメラノサイトでは、比較的低量のUVBにてapoptosisが誘導されることが判明した。一方、培養細胞の増殖、細胞死に対しては、UVA照射は健常メラノサイトとの比較にてXPAにおける明らかな差異は認められなかった。フェオメラニンがUVA照射により活性酸素種を産生し、DNA損傷を導く可能性が考えられていることより、フェオメラニンを多く含有するXPAメラノサイトによる実験が不可欠である。ヒトでは、このメラノサイトを得ることが困難であるため、遺伝背景の明確なマウスを用いることにより、異なるメラニン種を含有するXPAメラノサイトの培養系を確立した。
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