Project/Area Number |
13770450
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
平郡 隆明 広島大, 医学部, 助手 (90325192)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | Leukemia inhibitory factor / マスト細胞 / 線維芽細胞 / Stat3 / Stem cell factor / interleukin-6 / dominant negative Stat3 |
Research Abstract |
Leukemia inhibitory factor(LIF)のマスト細胞増殖機序における1)線維芽細胞内の主要シグナル伝達分子、2)1)の下流に存在し、最終的にマスト細胞増殖に働く線維芽細胞由来の因子、について検討した。 1)Stat3を3T3線維芽細胞に強制発現しマスト細胞と共生培養すると、マスト細胞の増殖が認められた。ERKについても同様の実験を行ったが、マスト細胞増殖作用は認められなかった。LIFによるマスト細胞増殖においては、線維芽細胞のJak-Stat系が優位であると考え、dominant negative-Stat3の発現ベクター(pEF-HA-Stat3D/F)を作製し、3T3線維芽細胞に導入し、安定発現細胞株を樹立した。これらの細胞株とマスト細胞の共生培養系にLIFを添加してもマスト細胞の増殖は認められなかった。またInterleukin (IL)-6など他のIL-6 family-cytokinesを同じ共生培養系に添加したが、LIFと同様にマスト細胞の増殖は認められず、これらのcytokinesは線維芽細胞のStat3を活性化して間接的にマスト細胞増殖をもたらすことが明らかになった。 2)Stem cell factor(SCF)は、強力なマスト細胞増殖因子であるが、最近当教室において、IL-6 family-cytokinesが線維芽細胞のSCFの発現を増強し、マスト細胞を増殖させることが分かっている。線維芽細胞のStat3の活性化がSCFの発現を増強するか否かについて検討した。LIFはSCFの発現増強作用が比較的弱いため、IL-6について検討した。IL-6は線維芽細胞のSCF発現を増強したが、dominant negative-Stat3を導入した線維芽細胞のSCFの発現を増強しなかった。 結論として、LIF/IL-6などのIL-6 family-cytokinesは、線維芽細胞のStat3を介してSCFの発現を増強することにより、マスト細胞の増殖を誘導することが明らかになった。
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