Project/Area Number |
13770474
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
鈴木 寛丈 昭和大学, 医学部, 助手 (00266107)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | ランゲルハンス細胞 / CGRP / アポトーシス |
Research Abstract |
表皮における免疫機能の発現における抗原提示機能の、中心的役割を担っているランゲルハンス細胞の機能発現における分子生物学的メカニズムを明らかにするため、ヒト単球性白血病細胞を用いて確立された、樹状細胞株ELD-1細胞を用いて解析を行った。具体的には神経ペプチドのうちでランゲルハンス細胞の抗原提示能に関わっているとされているCGRPの添加による影響を検討した。CGRPによるランゲルハンス細胞の抗原提示能の抑制は、一般にco-stimulatory moleculeの発現の低下を介してなされるとされているが、同時に各種腫瘍細胞を用いた実験系において、CGRPがアポトーシスを誘導したとの報告もある。我々はCGRPのランゲルハンス細胞に対するアポトーシスの誘導の有無を、フローサイトメトリー解析を用いて検討した。 ELD-1細胞24時間培養後に誘導されたアポトーシス細胞は、CGRP添加群、非添加群ともに全体の2%前後であり、CGRP添加による影響は認められなかった。またCGRPと同様に免疫抑制作用を持ち、強力なアポトーシス誘導因子であるところの紫外線照射において、CGPRが相乗的な効果を発現するか否かについて検討した。175mJ/cm^2UVB照射24時間後のELD-1細胞のアポトーシスを、同様にフローサイトメトリーで検討したところ、CGRP非添加群で8.14%、添加群で2.87%と、添加により有意に抑制された。 以上の結果よりCGRPは紫外線非照射時にELD-1細胞におけるアポトーシスの誘導には寄与していないが、紫外線照射時には、一般的なCGRPの作用とは逆に抑制的に働くと考えられた。
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