Project/Area Number |
13770513
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
大村 素子 横浜市立大学, 医学部附属病院, 助手 (70244506)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 放射線照射 / bcl-2 / アンチセンス / 放射線治療 / アポトーシス |
Research Abstract |
我々は腫瘍細胞のapoptosis抑制蛋白bcl-2の機能を抑制することによって、放射線による抗腫瘍効果を増強できると考え、作用機序の異なる二つの薬剤(Tetrocarcin-A (TC-A)およびbcl-2アンチセンス)の放射線増感効果を調べることを本研究の主目的とした。昨年度の研究ではTC-Aはbcl-2を高発現させたHeLa/bcl-2細胞に放射線増感効果があった。今年度はこれがapoptosis増加に基づく現象であるかをflow cytom etory法によって調べた。HeLa/bcl-2細胞は野生型HeLa細胞に比べ放射線抵抗性を示すが、この現象と一致して、放射線によるapoptosis誘導もHeLa/bcl-2細胞ではHeLa細胞と比較して低かった。しかし、放射線照射単独とこれにTC-Aを併用した場合、誘導される。apoptosisには明らかな差が認められず、TC-Aによる放射線増感効果はapotosis増強以外のメカニズムを介している可能性があると考えられた。またTC-Aと同様にbcl-2アンチセンスによるHeLa/bcl-2細胞の放射線増感効果について調べた。bcl-2アンチセンス単独処理に対し、HeLa/bcl-2細胞はHeLa細胞よりもやや抵抗性を示した。HeLa/bcl-2細胞では、bcl-2アンチセンスの濃度依存性に放射線増感効果が認められたが、HeLa細胞においては高濃度でも増感効果は認められなかった。以上より放射線照射とTC-Aおよびbcl-2アンチセンスの併用はbcl-2高発現によって抵抗性となった腫瘍細胞の放射線感受性を増感する方法となりうる可能性が示唆された。
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