臍帯血由来樹状細胞とCMV特異的ペプチドを用いたCMVワクチンの開発
Project/Area Number |
13770572
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
長山 人三 慶應大, 医学部, 助手 (50301148)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | CMV特異的ペプチド / 樹状細胞 / 臍帯血 |
Research Abstract |
従来の海外における研究ではCMV特異的ペプチドは、HLA-A*0201特異的ペプチドが殆どであったが、近年MHCスタビライゼーションアッセイとELISPOT,CTLアッセイを用いて、pp65蛋白のうちでHLA-A*2402特異的ペプチドQYDPVAALFがクローニングされている(Kuzushima et al.Blood.2001;98:1872-1881.)我々はこれとは別に、コンピュータスクリーニングを用いてHLA-A*2402101に親和性が高いと考えられるアミノ酸配列をCMVpp65蛋白のなかから決定した。すなわち2番目にタイロシン、9番目にフェニルアラニンかロイシンを含む以下のアミノ酸ノナマー配列が抗原決定基になると推察した。すなわちVYALPLKML(第100〜108アミノ酸)、VYYTSAFVF(第167〜175アミノ酸)、QYVKVYLESF(第209〜218アミノ酸)、そして既知のQYDPVAALF(第328〜336アミノ酸)である。我々は、補体結合反応用CMV抗原で健常人ドナーリンパ球、及びCMV感染患者リンパ球を刺激し、細胞質染色でインターフェロンγ(以下IFN-γ)とパーフォリンの分泌を測定し、上記の論文と異なるデータを得た。現在、追加データを収集中で論文執筆中である。 また樹状細胞、臍帯血リンパ球についても異なる研究を行った。 樹状細胞がケモカインRANTES刺激で遊走能や凝集能が高まること(Microbiol Immunol.2001;45:639-647.)、未熟樹状細胞ではCCR-1,3,5を介したシグナルが主流であるのに対して、成熟樹状細胞ではCCR-7からのシグナルが優位になること(Int Immunol.2001;13:167-179.)などを報告し、ヒトにおけるin vivoワクチネーションを考える上で重要な指針を示した。 また臍帯血T細胞に関しても、成人末梢血T細胞に比較してCXCケモカインレセプターの発現は差が無いが、CCR-1,3,5の発現が低いにも拘らずCCR-7の発現が高いことから、GVHD等の炎症局所よりは所属リンパ節にホーミングし易いこと(J Immunol.2001;166:1659-1666.)、この性質を応用して大量放射線被曝患者における急性放射線障害治療において、GVHDや急性放射線障害増悪を起こしにくい性質から臍帯血移植が有効であり、経過中に起こったCMV感染症もT細胞の回復によって容易に治療可能であったことなどを報告している。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)