Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Research Abstract |
Hox遺伝子群はhumanでは各染色体上に5-10個ずつタンデムに存在し,その生理機能は体節形成,器官形成をコントロールし,造血細胞においては幼若骨髄細胞に発現し,分化とともにdown regulateされることが知られている. t(7;11)白血病は,白血病の1型として比較的高頻度にみられ、7p15のHoxa9と11p15のNUP98の転座であることがわかつっている。この融合遺伝子の生物学的意義は,元来幼若骨髄細胞に発現し,分化とともにdown regulateされるはずのHoxa9が,恒常的に発現しているNUP98のブロモーターコントロール下で活性化されることが、癌原性に寄与していると考えられている。 我々は、当科死亡退院されたAML(MO)症例のbone marrowの染色体すべてにt(7;14)(p15;q32)を認め,これまでに染色体異常の報告がないことから,新規の遺伝子転座であり,7p15がHox遺伝子と仮定し、新規の融合遺伝子である可能性が示唆され、検討を行ってきた。Hox A9遺伝子配列内部に11組の異なる増幅を生じ得るようデザインしたブライマーを作成し,健常者サンブルをコントロールにPCRを施行。AML(MO)症例では健常者と異なり、ある部分は増幅され配列全体は増幅し得ない、すなわち、中途から他遺伝子と融合しているかを検討している。現在のところ、健常者骨髄細胞のみならず、末梢血単核球でもPCRでHox遺伝子が充分検出されることを確認し、AML(MO)症例のautopsyで得られた脾臓細胞で、健常者と異なるPCR増幅パターンが得られるかを検討中である。
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