ABCA1蛋白を介した細胞コレステロール輸送の制御
Project/Area Number |
13770649
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Metabolomics
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science (2002) Kumamoto University (2001) |
Principal Investigator |
袴田 秀樹 東京薬科大学, 薬学部, 講師 (70284750)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ABCA1 / アポリポ蛋白A-I / cholesterol efflux / コレステロール恒常性 / アポリポ蛋白A-1 |
Research Abstract |
(1)ABCA1蛋白の活性制御機構: ABCA1蛋白を介するアポ蛋白A-1への細胞のcholesterol effluxは、カベオラと呼ばれるコレステロールに富んだ細胞膜構造を起点とし、この現象がPDGF (platelet-derived growth factor;血小板由来増殖因子)によって活性化することを、光及び放射標識コレステロールアナログのカベオリンへのクロスリンク法を用いて示した。 (2)マクロファージ泡沫細胞の形成機構: ABCA1の活躍の場であり、粥状動脈硬化初期病変を特徴づけるマクロファージ泡沫細胞の形成には、酸化LDL (low density lipoprotein;低比重リポ蛋白)受容体として知られるCD36が、非酵素的糖化反応の最終生成物であるAGE (advanced glycation endproducuts)を、リガンドとしてエンドサイトーシスする現象が関与することを見いだした。 (3)LXR (liver X receptor)の生理的リガンドの検索: ABCA1遺伝子の発現上昇を担う転写因子であるLXRの内因性リガンドの同定のためには、酸化ステロールの高感度定量法を開発する必要がある。この目的のために、コレステロール及び酸化ステロールの電極酸化還元反応を検討し、その電気化学検出法開発への応用を試みた。予備的検討では、従来の誘導体化やコレステロール酸化酵素を一切使うことなく、コレステロール分子自身の酸化による、新しい検出法の開発が可能であることが示唆されている。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)