Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
・基礎実験として,CBAからCBAへのsyngenic modelにて移植実験を行ったところ(n=5),MST(median survival time)100日以上を確認した.C57BL/6からCBAへのfully mismatched combinationでは,MST10日(n=5)であった. ・ドナー(C57BL/6)脾細胞をレシピエント(CBA)の経気管内に投与し,投与7日後に心移植を行ったところ(経気管内投与モデル),MST60日(n=5)を確認した.免疫制御細胞を確認するため,ドナー脾細胞を経気管内投与し,7日後に心移植を行わず脾細胞をnaive recipientに移入し移植を行ったところ,MST50日(n=7)と生着延長を認め,免疫制御細胞の誘導を確認した. ・本実験である,免疫制御細胞の誘導における非特異的免疫抑制剤(FK506,Cyclosporine, Rapamycin, Mycophenolate Mophetile, Azathioprine)の影響を検討したところ,以下の知見を得た. 1.FK506において,低濃度(0.1mg/kg)では誘導に影響を与えないが,高濃度(0.3,0.5,1.0mg/kg)では阻害した. 2.Cyclosporineにおいては,濃度(5,10,25mg/kg)にかかわらず,誘導を阻害した. 3.Rapamycinにおいては,濃度(20,40mg/kg)にかかわらず,誘導に影響を与えなかった. 4.Mycophenolate Mophetileにおいては,誘導を増強する結果が得られた. 5.Azathioprineにおいては,濃度(1.0,2.0mg/kg)にかかわらず,誘導を阻害した 以上の結果から,急性拒絶反応の抑制に対する非特異的免疫抑制剤の使用に際し,免疫制御細胞の誘導には低濃度FK506,Rapamycin, Mycophenolate Mophetileの使用が有用と考えられた.
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