Project/Area Number |
13770678
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
田代 健一 慈恵医大, 医学部, 助手 (80317974)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | GST-π / グルタチオン / ドキソルビシン / 高分子複合抗腫瘍薬 / 抗癌剤耐性 |
Research Abstract |
高分子複合抗腫瘍薬の殺細胞効果発現におけるGST-πの関与についての検討を行い、本年度は以下の実験結果、成果を認めた。 1)高分子複合体抗腫瘍薬の精製 グルタチオン(GSH)とドキソルビシン(DXR)をグルタルアルデヒドを介して共有結合させ、高分子複合体(GSH-DXR)を生成した。さらにこれをDowex50カラムを用いて精製した。 2)培養細胞の選定 実験で用いる細胞は、GST-πの発現していないものとGST-πの発現しているものがそれぞれ必要とされる。予備実験の結果からGST-πの発現していないヒト肝癌細胞HepG2、発現しているヒト胃癌細胞HT29を選定し、10%ウシ胎児血清を含むDMEM及びRPMI1640で培養した。 3)殺細胞効果の測定 DXRおよびGSH-DXRを各細胞に96時間持続暴露し、MTT法にて生細胞数を測定した。HepG2、HT29のいずれも、DXRに比べGSH-DXRの殺細胞効果が強く認められたが、GST-πの発現していないHepG2がHT29に比べ有意に強く効果が認められた。したがってGST-πの発現が耐性に強く関与することが確認され、また単剤のDXRに比べGSH-DXRの抗腫瘍効果の増強が認められた。 4)アポトーシス誘導能の検討 各細胞についてDNAの断片化をアガロース電気泳動で、カスパーゼ3活性をAsp-Gt-Val-Asp-MCAを基質として測定を行い、現在検討中である。
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