Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
[背景]ラットin vivo左肺虚血再灌流モデルにおいて,N-methyl-1-deoxynojirimycinを虚血前に投与すると,再灌流後には動脈血酸素分圧が高く,同薬剤は肺虚血再灌流傷害を抑制する可能性を認めた.Ex vivoのモデルでも同様の効果を得られるか検討した。[方法]ネンブタールによる全身麻酔の後,薬剤投与群(n=6)と非投与群(n=6)を失血死させ,開胸し心肺を摘出し,体外で37℃,60分の温虚血とした,ラット肺灌流の用クロス回路で同種血液を用いて,test lungを120分間再換気再灌流した.還流血液は,deoxygenatorを用いて,in vivoの肺動脈血と同様の酸素分圧に保ち,灌流血液量は12ml/min,換気条件は,一回換気料1.5ml,呼吸回数60/min,呼気終末圧(Peep)2cmH_2Oとした.再灌流後の血液ガス,肺動脈圧,最大気道内圧を測定した.[結果]血液酸素分圧(PaO_2):再灌流後60分までは,薬剤投与群の方が非投与群より高い傾向が認められたが,統計学的有意差は認められなかった.60分から120分では,徐々に悪化していく傾向が認められた.平均肺動脈圧:時間の経過とともに上昇する傾向があり,薬剤投与群の方が非投与群より高い傾向を認めた.気道内圧:同レベルで推移した.N-methyl-1-deoxynojirimycinは,再灌流直後の急性期に血液ガスを改善する傾向を認めた.
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