燐酸カルシウムをコーティングした自家腱による膝前十字靭帯の再建術
Project/Area Number |
13770806
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | University of Tsukuba (2002) Ibaraki Prefectural University of Health Science (2001) |
Principal Investigator |
坂根 正孝 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (30315684)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 交互浸漬法 / リン酸カルシウム / 靭帯再建納 / 前十字靱帯 |
Research Abstract |
膝関節靭帯再建モデルの作成 当初ビーグル犬を用いたが、手術後も膝関節の不安定性が残存したので、靭帯再建モデル動物を、イヌからブタに変更した。動物モデルの大型化により、現在臨床で使っている膝前十字靭帯手術器械がそのまま利用できるため、より臨床に近い手術が行なわれる利点があった。また、実際に医療器械として申請出来る器械が平成13年度末に完成した。平成13年度、科学技術振興事業団、独創的研究成果共同育成事業「膝関節靭帯再建用・術中燐酸カルシウムコーティングシステム」、にエスコム(株)との共同研究者として採択された。 リン酸カルシウム(CP)複合化法を用いた骨孔内腱固定モデルにおける、骨-軟部組織界面の力学的強度 <方法>家兎14羽を用い、静脈麻酔下に両後肢下腿の内側でFDL腱を足関節部で切離翻転した。右後肢のFDL腱は断端から6mm部分に交互浸漬法でCPを修飾した(以下,CP側).交互浸漬法はカルシウム溶液、リン酸溶液にそれぞれ30秒、各10回浸漬した.骨孔は脛骨隆起部内側に,直径4mm深さ6mmの骨ソケットを作成し、脛骨対側皮質を貫通させボタンで脛骨外側に固定した.術後4週で屠殺し、近位のFDL腱を力学試験器に固定し、0.1mm/secの速度で伸張し最大破断強度を記録した。力学試験後,対照側およびCP側で腱実質部破断の一標本を採取,HE染色で組織学的評価を行った.<結果>CP側の平均最大破断強度は9.0±5Nであり,対照側の6.8±3.4Nに対し有意に高い値を示した(p=0.0116,Paired T test).組織学的評価の結果,CP側は新生骨がFDL腱と直接結合していた.対照側の骨トンネル内は腱実質を認めなかった.<結語>:CP複合化法で修飾された腱は、骨孔との界面で直接付着に近い組織像を呈し、破断強度が増加した。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)