Project/Area Number |
13770909
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
増田 美香子 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (40301163)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 顆粒膜細胞 / 一酸化窒素(NO) / 卵巣内局所調節機能 / アポトーシス |
Research Abstract |
卵巣機能の解明が進むにつれ、卵巣内局所因子の存在やその作用発現が明らかにされつつある。我々は、複雑な脈管構造を有する卵巣では血管作動性物質の役割が重要であろう点に注目し、一酸化窒素(NO)の卵巣機能調節に及ぼす影響について研究している。本研究では、卵胞発育・卵胞閉鎖に中心的な役割を果たす顆粒膜細胞に及ぼすNOの影響について、アポトーシスとNOとの関係を培養ブタ顆粒膜細胞を用い検討した。 NO供与剤(NOC18)、NO合成酵素阻害剤(LNMMA)の添加の有無により、アポトーシス細胞の割合の変化をflow cytometryを利用したTUNEL法により算出した。顆粒膜細胞は、cumulus cells(CC)とmural granulosa cells(MGC)の2種類に分類される。flow cytometry法にて、この2種類の細胞を分類できることが判明した。CCでは、NOC18 1mMの添加によりTUNEL陽性細胞の割合が減少した(コントロール13.2%、1mM 8.2%)。MGCについても同様の傾向が見られた。すなわち、卵胞発育が進むほど卵胞液中NO濃度が高いなどの報告からの推定と同様、NOは卵胞退縮の機構として注目を集めるアポトーシスを抑制していることが示唆された。一方、FSH(200ng/ml)同時添加群においては、CCで、NOC18 1mMの添加によりTUNEL陽性細胞の割合が増加した(コントロール 7.7%、1mM 18.8%)。MGCでは有意な変化はみられなかった。FSHにより卵胞発育は促進するが、同時に閉鎖する卵胞が存在する。FSHの濃度変化や他の局所因子とともに卵胞閉鎖機構にも関与している可能性を考えている。TUNEL陽性細胞の割合を染色により検討した方法では、ばらつきが大きく、薬剤の添加による有意な差は得られなかった。DNAラダー検出法、細胞周期測定法もあわせて検討中である。
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