胎盤循環における陰性荷電リン脂質に対する自己抗体と抗アネキシンV抗体の相互作用
Project/Area Number |
13770943
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
松林 秀彦 東海大学, 医学部, 講師 (40219465)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | フォスファチジルエタノールアミン / フォスファチジルセリン / アネキシンV / フォスファチジルコリン / カルジオリピン / 胎盤 / 陰性荷電リン脂質 / 抗アネキシンV抗体 / 胎盤循環 / 習慣流産 / 反復体外受精不成功 |
Research Abstract |
1 抗リン脂質抗体(抗phosphatidylserine [PS]抗体、抗cardiolipin [CL]抗体、抗phosphatidylethanolamine [PE]抗体)ならびに抗アネキシンV [A5]抗体につきELISA法を用い、反復流産患者および反復体外受精不成功患者を測定した。病原性があると考えられる抗PS抗体、抗CL抗体、抗PE抗体、抗A5抗体のIgGタイプにつき、カラムを用いてポリクローナルIgG抗体を精製した。 2 リン脂質のソースとして、PS/phosphatidylcholine [PC], CL/PC, phosphatidylinositol [PI]/PC, sphingomyelin [SM]/PC, PE/PC, PCそれぞれのリポソームを作成し、BiaCore systemにてHPAチップ上でのA5の結合・解離のパターンを検討した。PC liposomeにはA5の結合は認められず、陰性荷電リン脂質が含まれているリポソームの混入がある場合にのみA5が用量依存性に結合した。一方中性荷電についてもA5はわずかながら結合した。 3 上記の患者から得られた抗A5抗体IgGは全て、A5がPSに結合している場合に認識しなかったが、フリーなA5には結合した。一方、マウスのモノクローナル抗A5抗体IgGは、A5がPSに結合している場合にもフリーな場合にもA5に結合した。すなわち患者の抗A5抗体はA5のリン脂質結合部位の近傍を認識する可能性が示唆された。 4 抗A5抗体強陽性患者2名が妊娠継続に成功し分娩を終えた。これらの患者および正常妊婦の妊娠経過中の血漿中のA5濃度を測定した。
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Report
(2 results)
Research Products
(15 results)