Project/Area Number |
13770967
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中条 恭子 九州大学, 医学部附属病院, 助手 (30315064)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 内耳毒性薬剤 / 遺伝子 / 難聴 / シスプラチン / 内耳毒性 |
Research Abstract |
癌治療に多用されている抗癌剤、シスプラチンやアミノグリコシド系抗生物質による内耳毒性は以前から知られている。これらの薬剤による内耳有毛細胞の細胞死はその形態的特徴からアポトーシスであることがわかっている。本研究はこれらの薬剤による内耳有毛細胞死に関わる遺伝子群を明らかすることが目的である。 シスプラチンとネオマイシンをそれぞれマウス、ラットに腹腔内投与し、難聴モデル動物を作成した。難聴の確認には聴性脳幹反応と耳音響反射を用いたが、薬剤に対する反応の、マウス、ラットによる種差、あるいは個体差が様々であった。また、内耳と同じ血管構造とされている腎への影響が強く難聴を来す前に腎障害で死亡する例が多数見られた。さらに、実験モデル作成時点で難聴の程度についての問題が生じた。本実験に用いている薬剤による難聴は高音部に出現することが知られているが、用いた聴力検査方法ではコントロール群と比べ明らかな難聴は認めなかった。内耳の形態的障害を証明するために、蛍光顕微鏡を用いて内耳の外有毛細胞の障害が確認できた動物においても聴力検査上難聴をとらえることができなかった。遺伝子レベルでの解析に至るためには臨床的にも形態的にも薬剤による難聴が明らかであることが望ましいと考え、実験動物の変更、また内耳障害を証明する手段の再検討を行っている。
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