鼻粘膜上皮細胞の分化機構ならびに細胞間情報伝達に関する生物化学的研究
Project/Area Number |
13770971
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
出口 浩二 鹿児島大学, 医学部附属病院, 助手 (50315438)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | Floating culture model / 好酸球 / co-culture / ciliogenesis / 組織障害 / サイトカイン |
Research Abstract |
1)Floating culture model 慢性副鼻腔炎患者の手術時に摘出される副鼻腔粘膜や鼻茸から鼻粘膜上皮細胞を分離し、Type 1コラーゲンゲルを基質として各種増殖因子を含んだmediumにて培養し、subconfluentの状態まで増殖させる。この状態で分化は生じておらず、扁平な未分化な細胞で構成される。(細胞増殖期)この細胞をコラーゲンゲルとともにdishから剥離し浮遊状態とする。浮遊後、細胞の重層化、繊毛細胞への分化が開始するが、この浮遊と同時に下記EoL-1とco-cultureを行なった。通常の培養であれば、繊毛細胞の発現が生じているであろう10日目で組織を固定し、光学顕微鏡レベルでの形態の差異を検討。 2)EoL-1(Eosinophilic cell line) 本細胞は白血病患者よりcell line化されたもの(Establishment and characterization of a new eosinophilic leukemia cell line,1985;66:1233) 3)結果および今後の目標 同一検体を通常の培養とEoL-1とのco-cultureで比較した場合、明らかに繊毛新生の度合いの異なる結果が得られるものと、両者であまり差異を認めないものとが結果として得られた。これは、検体そのもののbackground(提供を受けた症例の年令、病態の重篤度など)が影響していることも考えられる。また、EoL-1の存在により、mediumのpHなど培養環境の差異もあり、これらの各因子を単純化したモデル作製が必要である。 鼻粘膜上皮細胞のcell line化を検討しており、再現性のある培養環境下での実験が必要であると考えられる。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)