Project/Area Number |
13770973
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
三上 康和 横浜市立大学, 医学部附属病院, 講師 (10322356)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 頭頸部扁平上皮癌 / 血管新生 / Vascular Endothelial Growth Factor / Basic fibroblast growth factor / Retinoid / basic fibroblast growth factor |
Research Abstract |
Retinoids (ATRA, TAC-101)による抗血管新生阻害効果についてヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を用いて検討した。以前に報告したようにRetinoidsはHUVECに対してVEGF存在下における増殖抑制効果と管腔形成阻害効果を認めた。続いて、HUVECの遊走能についてVEGF、bFGF存在下におけるRetinoidによる阻害効果を検討した。24穴のチャンバーの上層にHUVECを撤いてRetinoidとVEGF、bFGFの存在下に8μmのポアを通過するHUVECの数を測定した。刺激因子のみ存在する条件とRetinoidを添加した条件では、ポアを通過するHUVECの数はRetinoid存在下では抑制されていた。また、Flow cytometryにてHUVECの細胞周期のRetinoid投与による変化を測定した。Retinoid投与にて細胞周期はG1期に集中し細胞周期の停止が観察された。 以上の結果より、Retinoidは各癌細胞に作用しVEGF、bFGFといった血管新生因子の産生を抑制すると共に、血管内皮細胞に作用しその細胞周期を停止させることにより増殖を抑制する。と同時に内皮細胞の遊走を抑制し、また血管内皮の管腔形成を阻害することで抗血管新生阻害効果を示すと考えられ、その機序が明らかになった。 ヌードマウスを用いた実験では腫瘍内の血管数の減少が認められており、この結果を裏付けるものとなった。
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