Project/Area Number |
13770974
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
田口 享秀 横浜市立大学, 医学部, 助手 (60315786)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | cisplatin / paclitaxel / p21 / p27 / Bax / cyclin E / cell cycle / apoptosis / 化学療法 / 細胞周期 / アポトーシス / p53 |
Research Abstract |
当科で樹立した頭頸部扁平上皮癌培養細胞16株およびKB細胞を用いたin vitroの実験において、cisplatinの感受性にp21、p27およびBax蛋白の発現量が関与しており、またpaclitaxelの感受性にはBaxとcyclin E蛋白の発現量が関与していた。 薬剤感受性への関与のメカニズムについて:化学療法剤(cisplatin,5-FU, vincristine, paclitaxel)処理による細胞周期の変化を、p21とp27の発現パターンが異なる4培養細胞株についてflow cytometryで解析した。p21あるいはp27蛋白が高発現していた培養細胞株では、コントロールにおいてもG0-G1期の細胞比率が高く、cisplatin処理後はG0-G1期の細胞の比率および絶対数が著明に減少していた。cisplatinはG1期の細胞に最も感受性が高いとされており、cisplatinの感受性には腫瘍細胞自体が有している、あるいはcisplatin処理による細胞障害に対するp21あるいはp27によるG1-S checkpointでの細胞周期のブロックが関与している可能性が考えられた。またBaxが高発現している培養細胞株では化学療法剤に対して高い感受性を示したcisplatinとpaclitaxelの細胞障害性にはアポトーシスが比較的高く関与しており、アポトーシス関連因子であるBaxの発現がこれらの感受性に関与したと考えられた。 さらにcisplatinをベースとしたneo-adjuvant chemotherapyを行った進行下咽頭扁平上皮癌症例25例の組織標本を用いて、p21、p27およびBaxの免疫染色を行った。各々の一因子のみではneo-adjuvant chemotherapyの効果への関連性は認められなかったが、p27とBaxを組み合わせることにより、neo-adjuvant chemotherapyの1コース目の奏効率との間に関連性が見出された。
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